「お葬儀って、亡くなられた方のために行うものでしょ？」
これはよく聞かせていただく言葉で、
お葬儀は亡くなられた方を偲び、その亡くなられた方に対してさせていただく儀式であると考えられ
ていることが一般的に多いかと思われます。
ですが、浄土真宗におけるお葬儀とは、「亡き方をご縁とし、私たちが、阿弥陀様の救いのはたらきである仏法に出遇わさせていただく大切なとき」であると受け止めさせていただきます。
特徴としては、「生きとしいけるものすべてをそのまま救う」そして、「必ず浄土に往生させる」と誓われた阿弥陀様の救いのはたらきを、
今生きている私たちがいただいていくというのが浄土真宗の教義では中心的な部分となります。
そのことから、浄土真宗の葬儀とは、亡くなったかたに向けての供養というかたちでお経をいただくのではなく、
「命」の尊さを心から受け止め、必ず救ってくださる阿弥陀様に対し、感謝のお念仏をいただく場であると受け止め、お葬儀をさせていただきます。
目次
【残された方の思い】と浄土真宗の葬儀
私たちは、大切な方をなくしたとき、深い悲しみの中にいて、
残された私たちが「何かしてあげれることはないだろうか？」と考えるのが自然です。
これは実際に遺族の方が私にお話しになられた言葉で、お葬儀の後に、
「あのときもっと優しくものを言えてたら」「こんなことをしてあげられてたらよかったのに、
そう思っても亡なった後に気づいても遅いんですけど」とおっしゃられた方がいらっしゃいました。
私たちは、いつかは別れていかない存在である身と分かっていても、一瞬一瞬を後悔のないものにする
ことができません。そのため残された私たちにはどうしても後悔が残り、その思いから、
「亡くなられた方がより良いところにいけるように」であったり、
「道に迷わないように」というような
「死後の成仏を願う」お勤めと思われることがありますが浄土真宗はそうではありません。
浄土真宗は、自らの行い、また残された者のはたらきにより、往生が定まるのではなく、
阿弥陀様のはたらきにより、往生することはすでに定まっていると受け止めさせていただきます。
浄土真宗におけるお葬儀とは”別れではない”
「”死ぬのは怖い””死にたくない“」
そう思ったことは誰もが一度はあることだとおもいます。
肉体的においても、この世界を離れていかないということは否定できないものであり、
確実に迫ってくるものであるとも分かっています。
その様なことからも、お葬儀とは、「別れていく場」とされる方も多くいらっしゃると思います。
ですが、浄土真宗では、命尽きたときが終わりではなく、
阿弥陀様の救いのはたらきにより浄土に生まれさせていただき、
そこで「また出遇っていける世界がある」と、とらえさせていただくのが
浄土真宗の教えとなります。
浄土真宗のお葬儀とは、亡き方をご縁とし仏法に出遇う場
私たちは、普段生活している中で、常に「命」のことを考えているわけではないと思います。
この世界で生活する中で、仕事のことであったり、家庭のことであったり、
また遊びのことなど、様々な事を考えながら生きています。
どちらかというと、大切な方との「別れ」ということについては、
できるだけ触れないように、考えないように生きていると思います。
それは「別れ」の辛さ、苦しさを理解しているからです。
ですが、別れという言葉は、ある日突然私たちの目の前に現れてくるものです。
浄土真宗のお葬儀では、亡き方を偲び、いま生きている私たち自身に向けての教えとして受け止め、
命のおもさ、尊さという大切なことについて考えさせていただく場所とします。
浄土真宗本願寺派成覚寺でのお葬儀
成覚寺で行うお葬儀は、浄土真宗の教えにもとづき、
お葬儀を別れていくための儀式ではなく、
阿弥陀様の限りない願いと慈悲のこころに触れさせていただき、
私たち自身がその阿弥陀様の救いに出遇えるかけがえのない仏縁のときとして
ご遺族の方に寄り添い、仏法に出遇うきっかけになれるような場を
浄土真宗本願寺派成覚寺として勤めさせていただきます。
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【”お葬儀をするにあったって”】「何からしたらいいんだろうか」
また、「どこに連絡したらいいんだろうか」「浄土真宗のお葬儀って何なんだろう」
分からないことだらけですよね。
はじめての葬儀、また、「内容がお葬儀のことなので周りの方にも相談しにくい」
といったような疑問をもたれている方が多くいらっしゃいます。
「こういうときはどうすればいいですか？」や「こうしたいと思っているのですが」
というような問いや、”どんな小さな疑問や相談”でも受け付けていますので、
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浄土真宗本願寺派成覚寺